Jリーグ天候別勝敗データ「雨に打たれ弱いのは名古屋グランパスとガンバ大阪」

2017/06/16

“雨の日のサッカー”を体験したことはあるだろうか。
グラウンドは滑りやすく、視界は遮られ、ボールは雨で重たい。
蹴ったボールは急に速くなったり、止まったり。

雨の日の試合は、選手のパフォーマンスが乱れやすく、上位チームが下位チームに敗れる「波乱」も起きやすくなる。

またサッカーという競技は、特にプロの興行となると、よほどの天候不良でない限り、試合は開催される。
つまり、雨を味方にするか、しないかによって、順位に大きな影響をもたらすのだ。
いつもどおりのロジックでは、不可能を可能にすることができない。

しかし、そんな雨の日にパフォーマンスが上がるチームがある。

 

レニピが「Jリーグ天候別勝敗データ」を元に調査した結果によると、雨になると勝ち点が増加した上位3チームは、モンテディオ山形、清水エスパレス、カターレ富山だ。

最も差異が大きいモンテディオ山形に至っては晴天時の平均勝ち点は1.25だが、雨になると1.55と0.3ポイントも増加している。
続く清水エスパレスもカターレ富山も0.29ポイント増と雨になると明らかに強さを見せている。

ちなみに、この10年で最多の77試合を雨天の中でおこなっているのは「モンテディオ山形」で、興行的な側面は置いておいたとしても、雨を味方にしているモンテディオ山形にとっては、まさに恵みの雨といったところだろうか。

 

次に、雨天試合における平均勝ち点が多いトップ3を見てみよう。
結果は、この10シーズンでコンスタントに上位に名を連ねてきたサンフレッチェ広島(平均勝ち点1.84)、鹿島アントラーズ(同1.79)、浦和レッズ(同1.77)だ。

この3チームは晴天時との差異がほとんどなく、天候に結果が左右されない安定した強さを持っているということになる。

 

それでは最後に、雨に弱いチームを見てみよう。

雨になると勝ち点が激減するチームは、名古屋グランパスとガンバ大阪だ。
2010年にJリーグを初制覇した名古屋グランパスの差異は-0.38。そして、2014年のJリーグチャンピオンであり、鹿島アントラーズに次いで通算主要タイトル獲得数が多いガンバ大阪は-0.32とかなりの勝ち点を落としている。

この10年間で初めてのJ2降格を経験している両クラブ。降格したシーズンの雨天試合を見ると、名古屋グランパスが2試合でガンバ大阪が7試合だ。

その7つの雨天試合でガンバ大阪が獲得した勝ち点はわずか7ポイント。雨がJ2降格に影響を及ぼした可能性は低くない。

 

選手のパフォーマンスを乱す雨を味方にしているチームもあれば、苦手にしているチームもある。

ピッチコンディションだけではなく、戦術や選手の特性、サポーターの雰囲気など明確に数値化できない様々な要因があり、対策を練ろうにも練れないものかもしれない。

 

だからこそサッカーはおもしろい。
雨の日はもっと、おもしろい。

シーズンも中盤を迎えた今。
次の開幕戦は、「雨」の試合に注目をしてみてはいかがだろうか。

 

Writer  イノネル・ヒデッシ

 

※調査データについて
本調査は以下のデータをもとにレニピ編集部が独自に調査した結果となります。

【対象試合】J1・J2のリーグ戦全試合(2007年~2016年)
※期間内において20試合以上の雨天試合をおこなったチームのみ
【参照元】Jリーグデータサイト https://data.j-league.or.jp/SFTP01/

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