「雨の不思議」
雨はどうやって降っているの?
夏休みがやってきた!
海水浴に、お祭りに、旅行。楽しいイベントが盛りだくさんの夏休み。
そんなワクワクする夏休みですが、ちょっとだけ不安なことが…。
それは「雨」が降ったとき。
せっかくのイベントが台無しになっちゃうのではないかと、ハラハラしますよね。
でも、大丈夫。そんなに落ち込まないで。
大人も子どもも楽しめる、雨が楽しくなる「レイニーサイエンス」をご用意しました。
これを機に、学校の宿題を終わらせるもよし。
友達とみんなで、やってみるもよし。
大人が、童心に戻ってトライして見るもよし。
あたらしい「雨」の楽しみ方。
レイニーサイエンス「雨の実験教室」をはじめましょう。
「雨」はなにで、できているの?
教えて!でんじろう先生
「雨」のこと、「雨の楽しみかた」を教えてくれるのは、サイエンスプロデューサーとして活躍する、米村でんじろう先生。
科学の不思議を体験出来るサイエンスショーを全国各地で行ったり、ワクワクドキドキする実験動画をYouTubeで配信しています。
それでは、でんじろう先生に「雨はどうやってできるのか」を聞いてみましょう。
でんじろう先生:
湖、川、海…。地球は水の惑星といわれています。
じゃあどうして雨は、水が上から降ってくるの?川はどうして山から流れてくるの?川をたどっていったら、どこにいきつくの…? そんな疑問が次々生まれますね。はじめに、雨は雲から降ってきます。
雨を生み出す雲。実際に雲の中に入ると、ただの霧なんですね。雲を外から見ると、ふわふわしていて穏やかなように見えます。でも実際には、小さな水、もしくは氷晶の集まりで、その中は「気流」が激しく舞っています。
つまり雲は、水滴の集まりなんです。この水滴は、太陽が照った時に、熱で海面の水・森・地上の水分があたためられて蒸発したのが「水蒸気」です。
この水蒸気は、普段は目に見えないだけで、すぐ側で生まれています。
それでは、今日はこの「水蒸気」にまつわる実験をしてみましょう。
「雨」の正体、「水蒸気」の不思議。
目に見えない水蒸気を見てみよう!
でんじろう先生:
鍋ややかんを熱した時に、白い湯気がでますよね?これを「水蒸気」だと思っている人も多いのですが、実は違います。湯気は水滴・霧なんです。
今日は、湯気と水蒸気の違いを説明しながら、目に見えない「水蒸気」を見てみましょう。
01 目に見えない、水蒸気で紙が燃える?!
02 身近にある水蒸気を見てみよう!
まずは身近なもの。「植物」でもやってみよう!
わたしたち「ひと」から生まれている水蒸気は、手の上に置いたトレーシングペーパーやセロハンで見ることができました。
それと同じように、身の回りにある「植物」からも水蒸気を見ることができます。
こんな風に、元気よく開いた大きめの葉っぱを見つけましょう。
セロハンが乗るくらいの大きさが良いでしょう。
葉っぱの上にセロハンを置くと、先ほどの水蒸気と同じように、セロハンが形を変えることがわかります。このように、植物も目には見えないだけで、「水蒸気」を出しているのです。
道具を揃えなくても、簡単にできる植物を使った実験。
周りにある植物の中で、どれがいちばん元気に「水蒸気」を発生させているか。
試してみるのも面白いでしょう。
次回は…。
雨のもととなる「水蒸気」のことがわかったら、雨を降らせる「雲」を作ってみましょう。簡単に手に入る、あれこれを使って、夏にぴったりの「入道雲」を作ります。どうぞ、お楽しみに!