白石小百合のレイニーブログ vol.3「ピンクの空」

2017/08/15

ここのところ、湿気をよく感じる。
梅雨の時期はほとんど降らなかった雨が、
夏になったとたん、思い出したかのようにふりだしている。

雨の日と言えば......。


こんな感じの 雨粒とぼやけた景色 といった写真をよくみかける。

この室内からの景色はいつ見てもこんな感じで、雨粒が新しい雨粒によって落とされて、また新しい雨粒が出来ても、ほとんど粒感に変化がない。
そのため、デジャブにも見える。

 

雨を表す景色は雨粒だけじゃない。

実はこの「ピンクの空」も雨に関係しているそうだ。


うっすらと紫がかったピンクが空一面に広がり、
あまりに綺麗なのでついつい写真に納めてしまう。

今日各地に雨を降らせた(降らせている)前線や低気圧の影響で、上空に湿った空気が広がっています。
夕暮れの光が雨上がりの空の中の水分で散乱して紫色に焼けたと考えられます。

(出典:ウェザーニュース)

 

雨上がりのピンクはなんだかロマンチック。
夕焼けはオレンジだとおもっていたけれど、最近はピンクが目をひく。

こちらは、地方へ向かう電車の中のピンク。

 

レトロな電車、また夕焼けが映えます。映画みたい。

私の斜め前には英単語を勉強するめがねの男子学生、右はテニスラケットを持って大股開きで眠る女子高生、それをちらちら見る斜め前のおじさん、そして隣の爆睡お姉さん。

ふと乗ってきたカップルがこのピンクの景色に反応した。

「またピンクだ!」とはしゃぐは男子学生。
「ほんとだすごいねー」といって二人で窓際にたった。
「あのピンクが降りるまで続いたら、付き合お」

・・・え?うとうとした私も顔を上げるロマンチックすぎる展開。

「えーやだー。でも、いいよ。」
といって接吻なさっていました。(みちゃった)

驚いて数秒二人を凝視した後、
ふと窓に目をやると、ピンクの空が、すでに沈んでいた。

お嬢さん、やだっていったよね?良いのですか?しかももうピンクじゃないよ?

おいっ!!!

 

 

まあいいか。ステキな夕方でした。

 

 

Writer  白石小百合
元テレビ東京アナウンサー
Whitte(ウィッテ)代表

大学時代、バルセロナへ留学し、ゼミでアートを学ぶ。そして、テレビ東京で7年間アナウンサーを務め、経済番組・情報番組・スポーツ番組・ナレーションなど多岐にわたり担当。4月からフリーとなり、兼ねてからの興味関心を形にした香りブランドWhitteを立ち上げる。

現在、言葉と香りで繋がるあれこれを、目下研究中♪
好奇心だけが道しるべ!

 

 

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