白石小百合のレイニーブログ vol.1

2017/06/18

5月も半ば過ぎ。

夏を感じる暑さの中、華やかに道を彩る“濃いピンク”に目が止まる。

太陽を感じるような鮮やかさを放つこの花は「立葵」(タチアオイ)。
聞けば、「梅雨を知らせる花」と言われているそうだ。

日に日に変化していくスピードには目を見張るものがある。
初めは蕾ばかりが目立っていたが、次々と見事に花を咲かせ、
すでに窮屈さを感じるほどの豪華さである。

カレンダーは水無月へと変わり、
もう、そろそろかな・・・?と思った6月7日。

関東の梅雨入りが発表され、ほとんど雨を感じない空から、
ポツリと微かに雨音が聞こえた。

「あ、来た!」

局アナ時代、ニュースで梅雨入りを伝える時はいつもどんな顔をしていいか悩んだことを思い出す。

梅雨明けは夏の始まりとも言えるので少し笑顔でも良いだろうという判断だったのだが、梅雨入りはなぜか笑顔に違和感がある気がしてしまう。恵みの雨とも言われているのに…。

結局、普通の顔で!という一番難しい結論に至り、淡々と伝えた。

今年の梅雨入り初日。
私はそんなことを思い返しながら、仕事のためハワイへと旅立っていた。

「ああ、あの立葵は雨で変わっちゃうのかなあ」

・・・と数秒考えたが、
すぐに常夏のハワイに気持ちが切り替わったのは言うまでもない。

するとふと、立葵を思い出す「濃いピンク」に出逢う。

ブルメリアである。

ハワイの空港を出るとふんわりと香る、あの甘い匂い、
ああハワイにきたんだな・・・と思う、
南国へと迎えられる香り。

あの香りが、プルメリア。

幸いなことに抜群の天候に恵まれながら過ごしていると
雨の存在など忘れそうだが、ハワイにも雨季が存在する。

秋から冬にかけてがそのシーズンだ。
ハワイの方に雨季について尋ねて回ると
「雨季?冬はそうだけどね。」とあっけらかんと答え、
「君、雨、好きなの?」と笑いながら聞き返されたりした。

そして微笑みながらこう続けた。
「スコールのように降って、虹が見えるんだ、綺麗だよ〜!」

日本のようにシトシトと一日中降り続けているのではなく、
一時的な雨がよく降る時期、それがハワイの雨季。

旅行会社の方も、冬や雨季でも比較的暖かく、
アクティビティもできることから、
雨季もベストではないが人気があるのだそう。

虹を見る機会の少ない日本人にとって、
ハワイの海と空に雨上がりの虹が掛かる様は、一度は拝見してみたいものである。

ダブルレインボーと言われる二つの虹を見ると幸運が訪れるとか。
虹が見えるハワイの雨上がりはどんな匂いがするのかな・・・?^^
と、想像しているうちに、梅雨入りした日本へと帰国。

すっかり晴れていて拍子抜けしたのだが、立葵はますます成長していた。
梅雨明けはどんな姿なのだろうか。楽しみである。

 

Writer  白石小百合
元テレビ東京アナウンサー
Whitte(ウィッテ)代表

大学時代、バルセロナへ留学し、ゼミでアートを学ぶ。そして、テレビ東京で7年間アナウンサーを務め、経済番組・情報番組・スポーツ番組・ナレーションなど多岐にわたり担当。4月からフリーとなり、兼ねてからの興味関心を形にした香りブランドWhitteを立ち上げる。

現在、言葉と香りで繋がるあれこれを、目下研究中♪
好奇心だけが道しるべ!

 

▼Whitte公式サイト
https://whitteinc.com/#1

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