「天気痛」になりやすい人ってどんな人?天気痛の特徴と具体的な症状とは

2017/12/21

雨の日に痛みが出る、これって天気痛?

天気痛という言葉をご存知の方はいるだろうか。
天気痛とは、気象病と呼ばれる病の中でも痛みを伴うものを指す。代表的な症状は「頭痛」、人によっては、眩暈や気分障害といったものから、「古傷が痛む」ような、元々の慢性的な痛みの症状が天気の変化と共に顕著に表れる。

「雨が降ると関節が痛い」
「梅雨のときは古傷がズキズキと疼く」
「台風が近づいてくると頭が痛くなる」

これらは、典型的な天気痛の症状と言えるだろう。

こんな人は要注意!「天気痛」になりやすい人とは?

天気痛になりやすい人には、一体どのような特徴があるのだろうか。
ちなみに、現在天気痛で悩む人は日本で約1000万人以上という仰天の数字が推定されている。

 

1.耳が敏感な人

雨が降ると、耳が痛くなったり、聞こえが悪くなったり。そんな方は天気痛の疑いがある。

耳とはつまり内耳のことで、鼓膜奥のかたつむりのような形をした器官だ。内耳で気圧の変化を感じると、センサーでキャッチした気圧の変化が脳へと伝わり、自律神経が活性化される。

そのため、内耳が敏感な人は少しの気圧の変化だけでも脳は過敏に反応し、交感神経や副交感神経が過剰に活性化されてしまうのである。

 

2.乗り物酔いしやすい人

天気痛に悩む人は、乗り物酔いにも悩んでいることが多い。
乗り物酔いをしやすい人イコール内耳が敏感と考えられるのだ。

揺れることに対して敏感、と言っても良いだろう。天気痛は内耳が気圧変化という「揺れ」に敏感で起きるので、乗り物酔いと天気病は重なる部分が多いと考えられるのはそのためである。

 

天気痛の具体的な症状とは

・片頭痛
天気痛の代表的とも言っていい症状である。脈動性(脈を打つようにズキン、ズキン)の強い痛みが特徴的。片頭痛とはいえ、頭全体が痛くなることも。気圧の変化で脳の血管が拡張し、硬膜に分布している三叉神経が興奮して痛みが放出する。この痛みに反応し、さらに血管は拡張という悪循環が起こる。

 

・首の痛み
首の痛みは、痛み自体が癖になっている人も多い。首は脳の近くに位置し、交感神経が走っている上に内耳とも繋がっている。首は約5キロもの重さのある頭を支え続けているので直接痛みを感じやすいのである。

 

・眩暈・メニエール病
目、内耳の平衡センサー、体幹部と両足がそれぞれバランスを取ることで体が倒れないよう活動している。だがその「倒れないようバランスを保つ」機能に障害が生じて起こるのが眩暈だ。
メニエール病は、内耳のリンパ液が異常に増加することで引き起こされる原発性の眩暈である。ぐるぐるとした回転性の眩暈、耳鳴り、吐き気など重度となると大変苦しい病気の一つだ。

 

・気管支喘息
季節の変わり目に注意したいのが喘息の発作。気管支喘息と気圧の関係は自律神経の乱れが影響していると言われており、充分な用心が必要である。

 

・耳の痛み
耳鳴り、耳が聞こえづらくなるといった症状は、平衡感覚、自律神経の反応がセットで出やすい。飛行機内で起こる中耳炎も気圧の急激な変化に伴い引き起こされるため、耳抜きや耳栓である程度の予防が可能だ。

 

・事故の古傷・神経痛
古傷が疼きだすというのも天気痛の症状としては有名である。ズキンと鋭い痛みが走るのだ。これらの慢性痛は脳が関係していて、脳が一度その痛みを覚えてしまっているので天気や気圧の変化などのきっかけで痛みを再現させられ、再発すると考えられる。

 

この他にも更年期障害、鬱や不安症、認知症の悪化など天気によってわたしたちの体は不調に陥りやすい。

天気痛を和らげることは、知識を持つこと。
そして、予防線を張ったり、備えたりすることが最も重要だ。

 

 

<出典>
低気圧で体調不良を起こしやすい人の特徴http://toyokeizai.net/articles/-/165183

シャッターストック
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