みぞれは雨?雪?雨と雪の境界線とは

2017/05/31

霙(みぞれ)というものが、何か的確に答えることが出来る人はいるだろうか。雨が雪に変わる過程、またはその逆の雪が雨に変わる過程で、霙(みぞれ)が発生しすることが多い。では、雨、雪、霙はどのように区別されているのか、その厳密な境界線はあるのだろうか。

日本の気象庁は、「みぞれ」のことを、「雨まじりに降る雪。または、解けかかって降る雪。」と定義している。
みぞれを予報することは難しいので、予報文では「雨または雪」、「雪または雨」と表現することが多い。
どことなく、天気予報の当たる確率が高まるように、安全な地帯を選んで分類しているように思える。
予報する立場の気象庁の気持ちもわかる。しかし実際にみぞれというものが、私たちの認識の中に存在するのも確かだ。

では、どのようにしてこの雪と雨が混ざって降るみぞれという現象が発生するのか。
地上の気温が0℃以上で雪が水に溶けやすい状況があり、上空1500mが-6℃以上-3℃未満という気温条件の際に、みぞれが降ってくる確率が高まるという。歌にあるように、雨が雪に変わる時、または雪が雨になる時に発生することが多い。

雪が降るよりも先にみぞれが初めて降ったときは、それが初雪として記録される。 その他の例では、雨が凍りついたり、雪が部分的に溶けて再凍結したりしてつくられた霰(あられ)が降ることもあるが、あられが降っているときに、雨や雪が降っていても記録上の天気は、あられとなる。

みぞれは気象観測の分類として記録する際は、雪と同じ扱いになる。おそらくは、境界線が極めて微妙なため、分かりやすくそうしているのだろう。少しでも雨が凍りかかって雪のようになっていたら雪、凍っていなかったら雨。雪の分類の中の一つに、人々の感覚として「みぞれ」という呼び方のものがある、と考えることが出来る。

カナダの女流作家マーガレット・アトウッド曰く、氷雪地帯に住む先住民族のイヌイットは、雪の呼び方を物凄くたくさん持っていたそうだ。

もしも気象事業の国際的な標準化や気象情報の交換を担う世界気象機関に、イヌイットの雪専門家が招へいされたら、雪の分類が、ものすごく増えることだろう。

もしも雨に、みぞれ以外にも雪と同じくらいの、たくさんの呼び名があったなら・・・
雨の日がロマンティックになるかもしれない。

 

Writer レニピ編集部

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