雨×川ってこんなにオシャレ!アーティスティックな雨の日の河川スポット

2017/08/28

川のダイナミックな姿は雨の日の楽しみ


大きな流れをなして佇む河川は、晴れた日でも十分に魅力的。

そこに“雨”という要素が加わったらどうだろうか。きっとさらに魅力が増すだろう。
雨が加わり、よりダイナミックさを増した川の様子は、まるで1枚の絵画のような迫力ある姿を見せてくれる。雨の日の川は水かさが増して流れが速いため「危険」というイメージもあるが、そこに注意を払えば雨×川という自然が織りなすアートを感じさせてくれるのだ。

雨が降ったら行きたいおすすめスポット

保津川 —京都—
保津川は、修学旅行で訪れることもある、川下りとしても有名なスポットである。「丹波」から京都の名勝「嵐山」まで続く約16キロの長さを、2時間かけて船で下る。川の両端には火の神を祀る愛宕山がそびえ、岩山・松山・雑木山と変化する景色は、四季折々の姿が楽しめる。雨が降っている日も川下りは可能で、屋根付きの船で激流を下るスリリングな体験ができる。終点に近づく頃には、開けた嵐山の通りに出るため、雨の京都とマッチした趣のある雰囲気が味わえる。

隅田川 —東京—
隅田川は、東京の北区新岩淵水門から分岐し、東京湾に渡る全長23.5kmの一級河川。東京の夏の風物詩とも言える「隅田川花火大会」の開催地でもある。都会の真ん中を流れる河川のため、川を挟んだ景色は、かつての倉庫街や高層ビル群など、東京の歴史を感じる面影が残る。雨の日には、遠くオフィスビル群のネオンとマッチした川の動きが迫力を増して感じられる。雨の影響で霞んだ夜景もオシャレに感じさせるのが隅田川の魅力だ。

神田川 —東京—
神田川は、東京を流れる荒川水系の支流でもある、一級河川。全長24.6kmに渡理、台東区、中央区の境目を流れる隅田川に合流する。かつては神田上水を取水し、江戸の市民の生活水道として親しまれていた。生活圏に身近な川のため、台東区名物の屋形船が立ち並ぶ様子は、雨の日にはしとしとと哀愁漂う。かつて、歌川広重が描いた景色さながらの風景を雨の中感じつつ、優雅に散歩してみるのもいい。

奥入瀬川 —青森—
奥入瀬川は、青森県を流れ太平洋に注ぐ、二級河川。全長は67kmと短めだが、上流部の奥入瀬渓流は景勝地として名高い。国の指定する特別名勝、および天然記念物としても有名だ。その雰囲気は幻想的で、まるで映画の世界のような静けさがある。また、森林や苔の緑に囲まれた風景が望める。雨の日には、緑に滴る水滴がキラキラと輝き、美しさを増す。普段の水流よりも流れが速く、自然のパワーを感じることのできるスポットだ。

雨の日の河川で注意したいこと

美しい景色を見せてくれる雨の日の河川だが、安全には十分気をつけたい。雨の影響で増水した河川は、時として自然の恐ろしさを見せる。洪水や、鉄砲水、氾濫など雨の日の河川で気をつけたいポイントをしっかり予習しよう。

 

■事前に注意報はチェックしよう
雨が降っている日やその後は、気象庁のHPを確認して注意報が発令されていないか見てみよう。見た目は穏やかな河川でも、急な増水などがあるため、しっかりと下調べをすることが大切だ。

 

■川の中には入らない
美しい景色を写真に収めようとして、河川に入るのは禁物。雨の日の河川は流れも速く、パワーも増しているため、大人でも足を取られてしまうことがある。

 

■山間部の河川は近寄らない
日本の渓流は急なため、雨が降ると川が一気に増水し、鉄砲水になる恐れがある。そのため、天気の変わりやすい山間部の河川では、なるべく雨の日には近寄らないのがおすすめだ。安全に鑑賞したいのであれば、河川から最大距離離れた場所を歩くようにしよう。

新たな川の魅力を


雨の日の川というと、怖い・危険というマイナスな印象を持たれがちである。しかし、自然の持つパワーを身近で感じることのできるスポットでもあるのだ。しとしとと降る雨の中、幻想的な雰囲気を楽しんだり、ダイナミックに流れる様子を写真に収めたりするのも楽しみだ。事前に川の安全を調べた上で、注意して雨の日の川へ出かけてみよう。きっと新しい発見があるはずだ。

Writer  レニピ編集部

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