”雨”にまつわる言葉はこの世にあふれている。今さらとは思いつつ調べてみると、これがなかなか面白い。人々は古くから天候の変化に注意を払い、暮らしを育んできたことがよくわかる。
そこで今回は”雨”にまつわることわざや四字熟語をご紹介する。豆知識としてだけではなく、ビジネスや生活に役立つ言葉も散りばめた。さて、あなたはどれだけご存じだろうか。
日々の暮らしにまつわることわざ・四字熟語
まずは日々の暮らしにまつわる言葉をピックアップした。天気予報に役立つことわざは、覚えておいて損はないかもしれない。
・晴耕雨読
田園で世間の喧騒からはなれ、心静かに暮らすこと。晴れた日は畑に出て耕作し、雨の日は家にいて読書をするという意味から転じている。
・早朝暖かいときは雨
早朝は1日の中で最も気温が低くなる時間帯だ。この時間帯に温かさを感じるときは、前線や低気圧が近づいてきているため、雨になりやすい。
・月が暈(かさ)をかぶると雨
月暈は、月の周りに大きな光の輪が現われる自然検証のことを指す。この現象は「絹層雲」という雲が関係しており、出現する際には低気圧が伴うため雨になる。
ビジネスに役立つことわざ・四字熟語
雨が降ると、どことなく憂鬱な気分になることも多いが、その後は必ず晴れ間がのぞく。ビジネスシーンで心を励ます言葉をご紹介しよう。
・雨降って地固まる
トラブルや災いの後は、かえって絆が深まったり、良い結果をもたらすことがあるというたとえ。雨は大変だけれども、雨が上がった後の地面はしっかりと固まるという意味から。
・雨垂れ石を穿(うが)つ
小さな努力も根気よく続けていれば、いつか実を結ぶというたとえ。わずかな雨だれでも長い間同じところに落ち続ければ、石に穴をあけるということから。
・和風細雨(わふうさいう)
「和風」は穏やかに吹く風のことで、「細雨」は細かく静かに降る雨のこと。人に忠告したり何かを指摘する際に、柔和な態度で接していくことのたとえ。
今回ご紹介したのは、膨大な言葉の中のほんの一部である。雨の日に時間がある方は、ぜひ本を手に取って、その世界を紐解いてほしい。
Writer レニピ編集部