傘は要る? ずぶ濡れ? たった1ミリの降水量で変わる、雨の感じ方

2017/08/22

そもそも降水量ってなに?

みなさんは「降水量」を聞いて、雨の量をイメージすることができるだろうか。
おそらく、大半の人がイメージできないはずだ。

まずはじめに、「降水量」とは何を指すのかを確認しておこう。
「降水量」というのは文字通り降った雨の量を指す。

天気予報で取り上げられるアメダスのように一般的には1時間当たりの雨の量を指していて、「もし流れ去らずに、降った場所に1時間溜まり続けたら水位はこれくらいになる」という量のことだ。

例えば、上から下まで太さや形の変わらない茶筒や牛乳パックを使って雨水を溜めてみるとしよう。
1時間で溜まった量が何センチメートルか計測すれば、そのときの雨量が分かる。

 

10ミリメートル以上20ミリメートル未満は、「やや強い雨」

降水量の差を人が特に感じるのは「強い雨」になった時だ。
1時間当たりの降水量が10ミリメートル以上20ミリメートル未満の場合、天気予報では「やや強い雨」と呼ばれる雨が降る。

これは雨がザーザーと音を立てて降るような時で、歩いていると地面に当たった雨水がビチャビチャと音を立てながら、小さな水しぶきをあげて足首の辺りを濡らすような強さだ。
地面一面が水たまりになるような状態である。
ここまできたら、霧雨のような数ミリの雨と、はっきりとした差を感じることができるだろう。

1時間あたり1ミリメートルの降水量の雨はどんなもの?

では降水量1ミリメートルの雨とはどのような雨だろうか。
人によって変わるだろうが、歩いている人たちを見ていて感じる様子では、1ミリメートルの雨は弱い雨だ。

例えば雨の中でも行われることの多いゴルフなら、1ミリメートルの条件なら、傘をささずに「レインウェア」を着てプレーをする。

いわゆる「霧雨」と呼ばれる降り方。つまり、1ミリメートル/時の降水量とは、できれば傘を差したくなるくらいの降水量ということだ。

出かけた先の雨が降水量1ミリメートル/時になりそうで、その日は外歩きが多いなら、せめてレインコートか折りたたみ傘を鞄に入れていくようにしたい。

1ミリメートル増えて、降水量2ミリメートル/時を感じてみる

2ミリメートルになると降水量はどう変わるだろうか。
2ミリメートルは雨が降っていることがわかる雨だ。

傘をさしていればポツポツと傘に雨粒の当たる音がはっきりとわかる。
ゴルフ場によっては、その日の降水確率が70%~80%で降水量が2ミリ以上との予報が出た場合に、昼食料金が一部無料となるサービスを提供するほど。

雨でもプレーするのが当たり前と割り切っているゴルファーでさえ、「一日降られるのはイヤだ」とキャンセルしたくなる。そんな降水量が2ミリメートルの雨だ。

降水量3ミリメートル/時になると雨はどう変化するだろう

https://www.instagram.com/p/BWxHgmDDcky/?tagged=%E5%A4%A7%E9%9B%A8

さらに3ミリメートルになるとどうだろう。
もはや傘を差さずに出歩いている人は見かけないだろう。
せいぜい傘を忘れた人くらいだ。強い雨はボツボツと振り落ちてくる。

もしゴルフでラウンドしていたら、ラフの草むらに落ちたボールが、雨の雫の振り落ちる光の具合に紛れてよく見えなくなってしまうだろう。もちろんレインウェアだけでは不快になってくるレベルなので、カートに乗っていないときは傘を差して移動することになるだろう。

 

Writer  レニピ編集部

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