【県民の意識調査】居住県の降水量によって雨の考え方って違う?

2017/12/14

皆さん、雨は好きですか?

「雨が降ると憂鬱な気持ちになる」と、雨に対してネガティブなイメージを持っている人は多いかもしれません。

「雨が好きと考える人はきっと少数派なのでは?」と考える人もいるはず。 では、降雨量の高い県と低い県では、雨に対してどんな考えの違いがあるのでしょうか。

今回は、降雨量がトップの「高知県」と降雨量が最下位の「長野県」、日本の首都である「東京都」の2県3都に居住者に人に向けて「雨が好きかどうか」というアンケートを実施してみました。

 

日本で一番雨の降る街、高知県の結果は「雨が好きな人が◯◯%」

以前、マクロミルが調査した「雨の好き嫌い」ランキングでは、90%を超える人が「雨が嫌い」と答えたのに対し、高知県は「40%」という結果に。

雨が好きですか?
1位:嫌い 50%
2位:好き 40%
3位:どちらでも無い 10%

年間を通し雨が降ることに嫌気がさしているのかと思いきや、意外にも雨が「好き」と答えた人が40%を占めました。「好き」な理由としては「街の景観がいつもと変わる」と言ったよく聞くスタンダードな意見から、水不足や作物が育つ上で切実な「雨が降ってほしい」という意見もありました。

一方で、雨が「嫌い」と答えた人は交通や通学シーンでの不便さを訴えている人が多いようです。

雨が降る機会が多いからこそ、雨の重要性を感じている人が多いのが印象的です。

 

<高知県のみなさんの好き・嫌いの理由はこちら>

□嫌い
・歩きや自転車での登校や通勤が不便になるから[高知県/31歳女性] ・最近雨が多くて、夏休みに魚釣りに1回しか行けなかった[高知県/55歳男性]

□好き
・ダムが干上がっているのを通勤途中に見ると切なくなるし、節水をしなければならないのが大変なので、雨が降るとほっとします。[高知県/36歳女性]
・街の景色や空気がいつもと少し変わって落ち着いた感じがするから[高知県/47歳男性]

□どちらでも無い
・雨だったら晴れている方がよいが作物が育たないことを考えると雨でも良いと思える[高知県/34歳女性]
・濡れるのは好きではないが、四国は水不足になりやすいので、夏は特に雨が降るとたすかる[高知県/41歳男性]

 

日本一、雨の降らない街「長野県」はやっぱり雨が嫌い?

次に紹介するのが、全国の中で年間の降雨量が最下位の長野県。 やはり、雨が降ることに対して耐性が低いためか「嫌い」という意見が過半数を占めました。

雨が好きですか?
1位:嫌い 54%
2位:好き 28%
3位:どちらでもない 18%

雨が「嫌い」と答えている人の多くは、雨が降ることに対して日常生活が過ごしづらくなると感じている人が目立ちます。

そんな中、雨が「好き」と答えた人は、雨の降る日が非日常であるからこそ、雨が降った一日を楽しもうとしている人が多いようです。

雨が演出する趣のある景色を眺めたり、可愛いレイングッズなどで雨の日を充実させようとするスタンスが素敵ですね。

 

<長野県のみなさんの好き・嫌いの理由はこちら>

□嫌い
・休日の外出先が屋内に限定されてしまうのが嫌なので [長野県/38歳女性]
・傘をさしてもスーツが濡れてしまうので困ります[長野県/27歳男性]

□好き
・雨が降れば、お気に入りのレインコートが着られる絶好のチャンスだからです
・雨の音が心地よい。家の屋根に当たる音や、傘にあたる雨の音も心地よい[長野県/47歳男性]

□どちらでもない
・どちらでもないです。出かけなければいけないときは憂鬱です [長野県/52歳女性]
・どちらでもないです。降ってほしい時期もあるので難しい [長野県/37歳男性]

 

東京に暮らす人たちが雨を好きなのは、人が減るから?東京ならではの回答多数

最後に紹介するのが、日本で最も人口が多い東京都。
東京都は2014年度の「年間降水量ランキング」で、47都道府県のうち16位に位置しています。

 

雨が好きですか?
1位:嫌い 66%
2位:好き 22%
3位:どちらでもない 12%

年間降雨量が最下位の長野県より雨が「嫌い」と答えた人が多い東京都ですが「人混みで濡れやすくなる」など、人と人の距離が近いがゆえの嫌悪感を示している人が多いのが特徴です。

その逆の意見として雨が「好き」と答えた人の中には、人が少なくなることに快適さを感じる人もいるようです。

天候で人の動きの違いが出やすい東京都は、雨がもたらすメリットとデメリットが表裏一体になっているようです。

 

<東京都のみなさんの好き・嫌いの理由はこちら>

□嫌い
・人混みで傘をさしていると、傘同士がぶつかったり、人の傘から流れる雨が服などにかかる[東京都/37歳女性]
・電車に乗る機会が多いため、雨はきついですね [東京都/36歳男性]

□好き
・スーパーマーケットに人があまり来なくて空いているからです[東京都/37歳女性]
・傘に当たる雨粒の音を聞きながら歩くのは風情がある [東京都 /39歳男性]

□どちらでもない
・雨が降ると外出が億劫になる反面、植物にとっては恵みの雨となるので、どちらとも言えません [東京都 /59歳女性]
・毎日が雨だと困りますが、雨がふると街並みも静かになって、すごしやすいです[東京都 /25歳男性]

 

雨が降る県の方が「雨が好き」

上記の2県1都を比較してみると、雨が降る日が多ければ多いほど「雨が好き」と答える人が多い結果となりました。

雨が「好き」と答えた人が最も多かった高知県は、雨が降る日が多いからこそ、雨への対処法や雨を楽しむ術を習得している人が多いようです。

また農作物や水不足など、雨がもたらす恩恵を感じている人が多かったのも特徴の一つです。 降雨量が少ない長野県に関しては、いつもの晴れの日とは違う景色や、アイテムで雨の日を満喫しているようでした。

せわしなく人々が動き続ける東京都は、人の入りがおさまるスポットで落ち着けるメリットを感じている人が多いようです。

 

「今日はどんな風に雨を楽しもう」そんな風に1日を始めるのが、雨とうまく付き合う秘訣?

アンケートの結果を見てみると「雨が好き」と答えた人が想像以上に多かったことに驚いたのではないでしょうか? 雨が降ることにより、衣類や髪が濡れたり交通ルートが混んでしまうことでストレスを感じることはあるかもしれません。

ですが、困ったことにいくら私たちが「雨が嫌い」と嘆いても、天候を人間の手で管理することは不可能なのです。 さらには文中で述べたように、農作物が育つ上では雨の恵みはなくてならないものでもあります。

であれば、今日から一緒に「雨が好き」と意見を挙げた人を参考にしながら、雨の日を楽しむための努力や意識の変革を行なってみませんか? 朝起きて雨が降っていることを確認したら「今日はどんなふうに雨を楽しもう」そう一日を始めることは人生を有意義に送ることに繋がるはずです。

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